YAU WEEKS|大手町・丸の内・有楽町で街なかアート巡り、入場無料の展示が中心(10月〜12月中旬)

この記事のポイント:YAU WEEKSは、大手町・丸の内・有楽町のビル外壁や広場、地下のショーウィンドウで作品に出会えるアートプログラムです。会期は2026年10月〜12月中旬で、入場無料のプログラムが中心、予約なしで見られる展示も多くあります。持田敦子の展示は10月18日、PRINT HOUSEは10月23日までなので、終わりが近いものから回るのがおすすめです。
最終更新:
大手町・丸の内・有楽町
YAU WEEKS
ビルの外壁、広場、地下のショーウィンドウ。オフィス街を歩きながら作品に出会う秋のアートプログラムです。
2026年10月〜12月中旬入場無料のプログラムが中心予約なしの展示も多数
広場の黄色い屋台を人が囲む写真と、YAU WEEKS 2026年10〜12月のロゴ
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)

東京駅の西側、大手町・丸の内・有楽町(大丸有)のオフィス街で、10月から「YAU WEEKS」が始まっています。美術館の中ではなく、ビルの壁や川辺の遊歩道、ビルとビルのすき間の公園が会場。通勤や散歩のついでに作品へ行き当たる、そんな見て回り方を想定したプログラムです。

運営は、この街を拠点に活動している「有楽町アートアーバニズムYAU」。参加は基本的に無料で、予約なしで見られる展示も多く用意されています。ただ、企画ごとに会期がかなり違い、持田敦子の展示は10月18日(日)まで、写真家たちの制作スタジオ「PRINT HOUSE」は10月23日(金)までと短め。行くなら会期の短いものから押さえておくのがおすすめです。

YAU WEEKSの開催概要

YAUの普段の活動や関わっているアーティストの仕事、エリアで同時に進んでいる展示を、街を歩きながら見てもらうためのオープンプログラムです。期間中は公式サイトに特設ページが設けられ、各プログラムの情報がそこで順次公開されます。

名称YAU WEEKS
期間2026年10月〜12月中旬
(プログラムごとに会期が異なります)
場所YAU STUDIO(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路北有楽ビル1階 16号室)
YAU CENTER ぜにがめ(東京都千代田区大手町2丁目6-3 銭瓶町ビルディング1階 ぜにがめプレイス内)
ほか各プログラムの会場
参加無料・自由参加
一部に有料・事前予約制のプログラムあり
主催「有楽町アートアーバニズム」実行委員会
(NPO法人大丸有エリアマネジメント協会、一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所株式会社)
位置づけARTE TOKYO(東京国際文化芸術祭)のパートナープログラムのひとつ
公式YAU WEEKS 特設ページ

10月スタートのプログラム一覧

会期が早く終わる順に並べました。「入場」の欄が空いている企画は、発表資料に料金の記載がないものです。出かける前に公式の案内で確かめてください。

プログラム会期・時間会場入場
持田敦子
『かける わたす はずす』
10/11(日)〜10/18(日)
11:00〜19:00
最終日は18:00まで
Slit Park
YURAKUCHO
無料
PRINT HOUSE
by TPR Vol.2
10/7(水)〜10/23(金)
12:00〜19:00
日・月・火は休館
YAU CENTER
ぜにがめ
無料
BYOM!
– YAU Urban Screen – vol.2
10/23(金)
17:00〜19:00
TOKYO TORCH Park公式で確認
レゾナック × 青沼優介
《封止の動詞/作為の再生》
10/13(火)〜11/7(土)
7:00〜23:00
大手町ビル
地下2階 ショーウィンドウ
無料
野良展示2.010/14(水)〜11/14(土)大手町フィナンシャルシティ
「エコミュージアム」
内神田仲通り広場
公式で確認
YAU WALL #02
小林健太《Vector Débris》
10/14(水)〜
2027年3月末予定
東京サンケイビル外壁公式で確認

YAU WALL #02 小林健太《Vector Débris》

石壁に設置された、車や靴の形を抽象化したカラフルな横長の作品
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)

今回いちばん目を引くのが、大手町の東京サンケイビルの外壁に掲げられる全長15mの作品です。「YAU WALL」は、街のいろいろな壁を展示壁に見立てて、アーティストの視点を街なかへ持ち出すシリーズ。第2弾ではアーティストの小林健太が、いまの社会で共有されている美意識と都市の環境がどう関わっているかを探る作品を見せます。

シリーズの第1弾は、フランス人アーティストのジャン=ヴァンサン・シモネによる《Deep peeling》。再開発で姿を変えていく有楽町の風景を作品にしたものでした。また8月からは、新国際ビル1階の就業者ラウンジ「lounge Ö」の一角に、毎月作品が入れ替わる小さな壁『YAU WALL Ö』も置かれています。

石壁に飾られた街の風景のコラージュの大型作品と、その前に座る人たち
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)
会期2026年10月14日(水)〜2027年3月末予定
会場東京サンケイビル外壁
(東京都千代田区大手町1-1-7)
協力東京サンケイビル
企画TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

会期が来年3月末までと長いので、ほかの展示を回るついでに立ち寄りやすい1点です。発表時の画像は掲出時のイメージとされています。

持田敦子『かける わたす はずす』

東京藝術大学の有楽町藝大キャンパスで開かれている講座「展覧会設計演習」の成果展です。持田敦子は、既存の空間や建物に仮設の壁や階段といった「異物」を差し込んで、場所の意味そのものを変えてしまう大型インスタレーションを手がけてきた作家。

今回の手がかりは、丸の内・有楽町のビルの屋上にある避雷針と、そこから地中へ向かう流れです。明治時代の丸の内には赤レンガの建物が並び「一丁倫敦(ロンドン)」と呼ばれていて、地下には建物を支える松杭が何千本も打ち込まれていました。空へ、地中へ、街の記憶へと延びる見えない流れを、ビルとビルのはざまにある公園で形にしています。

会期2026年10月11日(日)〜10月18日(日)
時間11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
会場Slit Park YURAKUCHO
入場無料
主催東京藝術大学キュレーション教育研究センター、有楽町藝大キャンパス(東京藝術大学、東京都、YAU)
特別協力三菱地所株式会社、三菱一号館美術館、Slit Park YURAKUCHO、株式会社SpAcE
⚠️ 10月18日(日)で終わります。最終日は閉場が1時間早い18:00なので、夕方に行く予定の方は気をつけてください。

PRINT HOUSE by TPR Vol.2

複合機の白黒写真を使ったPRINT HOUSE by TPR Vol.2のポスター(10/7〜10/23)
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)

YAU CENTER ぜにがめが、写真家やアーティストのプリント制作スタジオになる企画です。レーザープリンターを使った実験的な作品づくりがその場で進み、制作の途中経過や出来上がった作品の展示、ジンの出版まで行われます。完成品を眺めるだけでなく、イメージが刷られて試されていく現場ごと公開しているのが面白いところ。

参加予定のアーティスト

石毛健太おおつきしゅうと
大町晃平小川美陽
河原孝典児嶋啓多
Gottingham小林健太
小林菜奈子小山泰介
齋藤裕太GC magazine
島内秀幸築山礁太
冨樫達彦濵本奏
細倉真弓前田梨那
三野新ほか
モニターを操作する人と、手前に機械装置が置かれた展示空間
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)
会期2026年10月7日(水)〜10月23日(金)
時間12:00〜19:00
休館日日曜・月曜・火曜
会場YAU CENTER ぜにがめ
入場無料
企画TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

10月18日(日)の関連イベント

京橋エリアを中心に同じ時期に開かれている「T3 PHOTO ASIA」から、ディレクターを招いたトークがあります。同じ日に座談会も予定されています。

イベント時間出演・会場
TPR座談会
「都市と写真」
13:00〜14:00出演:小山泰介、築山礁太ほか
会場は後日発表
トークイベント16:00〜17:00ゲスト:キム・ジョンウン
(Jeong Eun Kim/金廷恩、
T3 PHOTO ASIAディレクター)
黒いプリンターの上に置かれた写真プリントの束
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)
⚠️ 開いているのは水曜〜土曜だけです。日曜の10月18日はトークがある日ですが、スタジオ自体は休館日にあたります。展示を見たい方は曜日を確かめてから出かけてください。

夜の上映イベント BYOM! vol.2

BYOM!のポスター。10月23日17時開催の告知
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)

「BYOM! – BRING YOUR OWN MEDIA!」は、街のあちこちをスクリーンに見立てて上映するプロジェクション・イベントです。参加するアーティストは写真や映像、パフォーマンスの記録、活動のアーカイブなどをUSBメモリに入れて持ち込み、YAUが用意するプロジェクターで映し出します。写真のスライドショーでも、映像作品でも、これまでの活動のダイジェストでもかまいません。

夜の街並みに作品が映り込む中で、作り手と見に来た人が気軽に話せる場にする、というのがねらい。仕事帰りに寄れる金曜の夕方の開催です。

木の壁のロビーで、いくつも投影された映像を見る人たち
画像:有楽町アートアーバニズム実行委員会(PR TIMES プレスリリースより)
日時2026年10月23日(金)17:00〜19:00
会場TOKYO TORCH Park
詳細YAU公式サイトとSNSで順次公開予定

レゾナック × 青沼優介《封止の動詞/作為の再生》

企業の持っている資源や知見をアーティストのリサーチに開き、そこから生まれた問いを作品としてビジネス街へ戻していく新しいプロジェクト「YAU共創プロトタイピング」の第1回です。今回のパートナーは化学メーカーの株式会社レゾナック。アーティストの青沼優介が、企業へのリサーチと大丸有の街でのフィールドリサーチを行き来しながら作品をつくりました。

会場は大手町ビル地下2階のショーウィンドウ。朝7時から夜23時まで見られるので、通勤の途中でも、残業帰りでも立ち寄れます。

会期2026年10月13日(火)〜11月7日(土)
時間7:00〜23:00
(大手町ビルの開館時間に準じます)
会場大手町ビル 地下2階 ショーウィンドウ
入場無料
特別協力株式会社レゾナック

関連トーク(10月28日)

レゾナックと青沼優介によるトークイベントが、2026年10月28日(水)19:00〜20:30に 新国際ビル1Fの国際フォーラム側にある lounge Ö(千代田区丸の内3-4-1)で開かれます。参加は申込ページ(Peatix)から。

屋外展「野良展示2.0」

東京藝術大学美術学部デザイン科の学生・卒業生・助手による屋外展です。テーマは「都市の隙間に潜む感性」。美術館やギャラリーの外、川辺や街なかに9名の作品が置かれ、移動や散歩の途中でふと目に入る、という出会い方を狙っています。期間中はエリア内のデジタルサイネージで、鉄崎凌大による動くマンガ広告も流れます。

出展作家

millet小林健太郎近藤ののか
清水領真さかたまき中村香乃
後藤拓真清藤光後藤宙
会期2026年10月14日(水)〜11月14日(土)
会場大手町フィナンシャルシティ「エコミュージアム」
内神田仲通り広場
主催・企画東京藝術大学芸術未来研究場、YAU
協力大手町歩専道マネジメント
Instagram@nora__exhibition

11月〜12月に始まる企画

11月以降は、YAUが続けてきた街なかの公募企画や、YAU CENTER ぜにがめを起点にしたリサーチなどが順に始まります。詳細がまだ出ていないものもあるので、日程が近づいたら特設ページを見てください。

企画日程会場メモ
構想計画所
『Weathering Project』
11/6(金)〜12/25(金)行幸地下ギャラリー
東京駅側
24:30〜4:00は
シャッター閉鎖
出垣内 愛 個展
『遺す、遺さないの選択肢』
11/17(火)〜12/5(土)CADAN大手町企画:
KAWA KAWANISHI GALLERY
Aokid
ランニング×ダンスの
ワークショップ
11/18〜12/17の全6回
各18:00〜20:00
大手町エリア予定応募多数なら選考
応募方法は後日公開
ぜにがめ
下水道リサーチ vol.2
11月末〜12/18予定YAU CENTER
ぜにがめ
詳細は近日公開
構想計画所
ワークショップ
12/12(土)
14:00〜15:30
集合:Otemachi One 1F
「堀口珈琲」前
1名500円
先着15組・事前申込

構想計画所『Weathering Project』

三菱地所が進めてきた都市の緑化を出発点に、アートコレクティブの構想計画所(小林耕二郎、三田健志、前野智彦)が都市の循環を捉え直す展示です。東京駅前の地下通路のウィンドウに、植物・都市・岩石という、流れる時間の速さがまったく違う3つのものが並びます。夜中の24:30〜4:00はシャッターが下りて見られません。

ワークショップ「この庭に暮らすものを『見る』」

構想計画所をゲストに、街なかの庭や植物、土、石を観察して、そこに暮らしているかもしれない生きものを想像で描き出す「想像上の生物記」づくり。親子で参加しやすい内容です。

日時2026年12月12日(土)14:00〜15:30
集合Otemachi One 1F「堀口珈琲」前
対象5歳以上(小学生以下は保護者同伴)
定員15組(先着順・事前申込制)
参加費1名につき500円(材料費込)
雨天時小雨決行・荒天時中止
持ち物必要に応じて帽子・手袋などの防寒具、雨の日は雨具、飲み物
予約申込ページ(Peatix)

Aokidのワークショップ(全6回)

YAUまちなか公募2026の採択企画で、ダンサーのAokidが振り付けとディレクションを担当します。オフィス街を舞台に、ランニングとダンスを組み合わせた参加型の内容です。日程は11/18(水)、11/24(火)、12/2(水)、12/10(木)、12/16(水)、12/17(木)で、いずれも18:00〜20:00。複数回の参加もできます。

出垣内 愛 個展『遺す、遺さないの選択肢』

YAU ARTIST STUDIOで滞在制作をした出垣内愛の個展です。大丸有で働く人たちの日常から集めた「役目を終えたもの」を素材にした新作と、釉薬を通して物の変化や記憶を見つめる作品が並びます。協力は三菱地所株式会社とYAU。

回り方のコツ

  • 終わりが近い順に回る:持田敦子の展示は10/18(日)、PRINT HOUSEとBYOM!は10/23(金)まで。この2週間に寄れるかどうかで見られる範囲がかなり変わります。
  • PRINT HOUSEは平日昼〜夕方か土曜に:開いているのは水〜土の12:00〜19:00だけです。
  • 仕事帰りなら地下のショーウィンドウ:大手町ビル地下2階の展示は23時まで見られます。10/23(金)はBYOM!の夜上映と合わせるのも手です。
  • 長期の作品は後回しでOK:東京サンケイビル外壁の《Vector Débris》は来年3月末までの予定なので、ほかの展示のついでで十分間に合います。
  • 歩き回る日はスマホの電池に注意:地図と写真で思った以上に減ります。外出先での充電はdバリューパスでチャージスポットを0円で借りる方法も参考にどうぞ。

秋は都内でほかにも見どころの多い時期です。学園祭ならムサビ芸祭2026の日程と行き方、展覧会ならジブリパーク展の見どころと料金もまとめています。レジャー施設に出かける予定があるなら、アソビューの最大3,000円OFFクーポンも確認しておくと損がありません。

よくある質問

Q. YAU WEEKSは入場無料ですか?
参加は無料・自由参加が基本です。ただし一部に有料・事前予約制のプログラムがあり、たとえば12月12日のワークショップは1名500円(材料費込)で、先着15組の事前申込制です。
Q. 予約は必要ですか?
予約なしで見られる展示が多く用意されています。トークやワークショップなど申込が必要な企画は、各プログラムの案内から申し込んでください。
Q. いつまで開催していますか?
YAU WEEKSの期間は2026年10月から12月中旬までです。プログラムごとに会期が違い、東京サンケイビル外壁のYAU WALL #02は2027年3月末まで掲出される予定です。
Q. PRINT HOUSE by TPR Vol.2はいつ開いていますか?
10月23日(金)まで、水曜から土曜の12:00〜19:00に開いています。日曜・月曜・火曜は休館日です。
Q. 夜でも見られる展示はありますか?
大手町ビル地下2階ショーウィンドウの展示は7:00〜23:00に見られます(大手町ビルの開館時間に準じます)。BYOM! vol.2は10月23日(金)17:00〜19:00の開催です。

公式情報

会場や日時の変更、後日発表の詳細は公式の案内で確かめてください。

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